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長野県弓道連盟 会長挨拶

2016年12月
長野県弓道連盟会長
外薗公毅
国体弓道

平成29年の「希望郷いわて国体」も終わり、成年男子が昨年に続き、近的で優勝し、2連覇というまたも国体史上に残る偉業を成し遂げてくれました。昨年決勝トーナメントで競射も含めて42射皆中という完璧な優秀で、閉会式で柴田全弓連会長に「過去に見たことも聞いたこともない完全優勝だ」と称賛されてから1年、それだけに注目されプレッシャーもあったはずです。しかも準々決勝が地元岩手県でした。地元との対戦は異様な雰囲気の中で行われます。それに呑まれることもなく競射で制しました。準決勝が鹿児島県、これも同中となり、2回の競射を凌ぎ、決勝に駒を進めました。

決勝は同じ北信越ブロックの石川県、常にライバルとして鎬を削っている間柄です。

岩手国体

岩手国体
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私が国体強化に携わるようになってからの夢は、国体最終日の決勝トーナメントに残ることでした。それも男子が。長野国体の頃から長野県弓道は女性王国と言われてきました。平成になってからは女性もなかなかベストエイトどころか北信越国体でも勝ち抜くことはできなくなりました。男子が国体最終日に残るようにならなければ長野県弓道の発展はないと常に思っていました。

長野県弓道連盟会長<br />(平成28年度 祝射会 矢渡し)

長野県弓道連盟会長
(平成28年度 祝射会 矢渡し)
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選手強化が実を結びだしたのは平成17年の岡山国体あたりからでした。そして遂に平成19年秋田国体では決勝まで進むことができるようになりました。忘れもしない負け方で近的2位になりましたが、手応えを感じるようになりました。それに呼応するかのように北信越ブロック全体がレベルを上げ、平成21年の新潟国体では、成年男子は北信越ブロックから遠近共ベストエイトに3県ずつ入るという活躍を見せるようになりました。北信越同士決勝で相まみえるというのが私を含め北信越5県の国体関係者にとっては夢だったと思います。それが実現するようになりました。そして運よく優勝することができました。昨年の優勝とはまた違う本当に価値のある素晴らしい勝利だったと思っています。私が会長のときこんないい思いが出来たのも選手の皆さんの努力は勿論ですが、素晴らしい選手を発掘育成していただいたこれまでの会長始め強化部の皆さんのお力のお陰と感謝に堪えません。今度は恩返しをする番です。同じいい思いをしていただけるように若手の育成に力を注ぎたいと思っています。

弓道は国体種目の中では下位にランキングされています。隔年開催という危惧もあるということを聞いています。弓道発展のためにそれだけは避けなくてはなりません。いろいろな評価項目の中で何が劣っているのか分析してクリアーしていかなくてはなりません。弓道人口、組織力、高校でのクラブ活動の普及率等、他のスポーツ競技と比べて絶対に引けを取らないと確信しています。オリンピック、アジア大会種目ではないという評価には大いに異議を唱えたい。国体は日本のスポーツの祭典です。長野冬季オリンピックの施設が負の遺産として話題になりました。日本での競技人口が150名足らずの競技がオリンピック種目になること自体不思議でなりません。

日本の弓は旧石器時代に狩猟の道具として始まり、その後武器としてそして武道としてまたスポーツとして昇華してきました。将に日本伝統のレガシーと言えるでしょう。弓道に携わる者はその自覚をもって取り組むべきと考えます。

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